オフシュアゲームフィッシングをしよう!
私の親父は静岡県御前崎で釣船&漁師を営んでいます。その関係でオフシュアでのフライフィッシングも割りと容易にできてしまいます。大半はゲームとしてかなり楽しめるシイラが対象になりますが・・・。最近では、ソルトF・Fを楽しむ方も増えてきました。このページではソルトF・F(オフシュア版)での釣りを楽しむ為のご紹介をしていきたいと思います。(更新:2002年夏)
やはりいざ、ソルトでのF・Fとなるとタックルが揃わないことも多いはずです。普段、使用されているものはフレッシュウォーター用のものかと思いますが全く使えないことはありません。しかし、フレッシュウォーター用のタックルをソルトで使用するのはかなりパワー不足になります。画像は同船した方のものですが#8/9のフレッシュウォーター用のロッドです。見ての通り70cm級のシイラでもバット付近から曲がります。この状態より魚の突っ込みがあるとロッドは簡単にブレークしてしまいます。強い引きに耐えるためエクステンションバットもあるとやり取りが安心します。
リールはディスクのしっかりしたものが必要になります。アンチリバースのものがあれば最高ですがかなりお値段も張りますので余裕のある方は是非!!
次回のゲームにはガッチリとしたロッドの持参を期待しています!!(無理は言いません・・・。)
リールは、大きめがGOOD。ラインのキャパシティが多く取れるものが良いでしょう!(バッキングも含め)バッキングに余裕があまり取れない場合はバッキングにPEラインを巻くことでキャパシティがとれます。PEラインは細くてもパワーが十分ありますので結構使えます。
あとリールのディスクドラグは必要です。ディスク構造はメーカにより多々ありますができるだけ滑らかに滑り出しの良い物を選びましょう!とにかく魚は強烈に走ります。
釣行前にはタックルを念入りにチェックしましょう!
突然の大物もかかることもありますので特にラインは念入りに!画像は新品のラインにして一撃でラインを傷めてしまいました。船上では何が起こるか分かりませんのでスペアのラインがあると安心します。ラインだけとは限りませんが、余裕があればタックル一式のスペアがあると安心します。
ロッドのガイドですがスネークガイドが使われているものが一般的です。魚はパワフル&大変良く走るため全てをSICガイドなどに交換しておくことをお勧めします。スネークガイドでも問題ありませんがすぐに摩り減る可能性があります。
※画像は表面のコートが削れてしまった(2mぐらいに渡り)ものとコアにまでダメージが行ったもの
フライは、カラー、サイズをいろいろと揃えておくと重宝します。また、ウェイトの加減を変えたものも準備しておきましょう!魚の状況は刻々と変化しますので。
魚はフックが貫通せずフライ咥えているだけのこともあり、魚とのファイト中、スッぽ抜けでフライが一直線で飛んでくることもありますので目の保護のため偏向グラスの着用は必ずと言って良いほどした方が良い。

※上の画像はシンセティックヘア系のフライ、下の画像はラビットのゾンカー。ともにボリュームは多めにタイイングしてあります。
フックはステンレス製が一番。ステンレス製は強いフックと思っていても魚はパワフルです。画像のようにねじ曲げられたり伸ばされたりすることも少なくありません。口が硬くフックが貫通しないこともあります。ヘビータイプのステンレスフックもあるとなお、良いでしょう!ポイントも甘くなることもありますのでシャープナーも持参しておくことをお勧めします。

下の画像は確認しにくいですがポイントが曲がっています。数回のチョイスでこのようになることも。時々、フライもチェックしていつもベストな状態を保ちましょう!!
魚は船の近くに来ると、船の陰でさらに暴れることが多いです。最後まで気を抜かず慎重にやりとりしましょう!掛かりが浅く、フックが外れることもありますので十分注意!
無事、ランディング。相手も重く結構大きいためランディングは一人で行わず手伝って頂きましょう!
シイラは釣り上げるとすぐに色が変わってしまう魚です。ラインなどで魚体もキズが付きリリースしてもこの先、回遊し生き延びていけるかが心配になります。できることならリリースはしてあげたいものですがおいしく食べてあげるのも良いと思っています。水中ではなんとも言えないあざやかなブルーグリーンでキレイなのですが・・・。
魚の歯は大変鋭いためフックを外す時はラジオペンチなどでしっかりと挟み素早く外す。安価なタイプでも良いですが無いよりは良いです。本格的なものがあるとなお良いです。
画像のフライは数回のチョイスでマイラーチューブも傷んできています。とにかく歯は鋭いので注意!!
左画像はソルト用のロッドではありませんがロッドのガイドフット部分の拡大です。市販されているロッドの中には完全にコーティングが中まで浸透せず表面だけにコートされているものがあります。量産のため短時間で多くを作り出す既製品ロッドでは仕方ないかと思いますが個人的にはあまり好ましくないと思います。外見からでは見分けが付きませんがパワフルなファイトを受けとめる部分に関してはしっかりとした作りのものを選びたいものです。
私が自分でビルドしたロッドを好んで使用するのはこのようなトラブルから少しでも回避したいからというのもその1つです。現場でのトラブルは貴重な釣行を台無しにしてしまうこともありますので是非、ご自分のロッドを一度、チェックしてみましょう!
このロッドは全てガイドのスレッドを巻き直しました。
船上は戦場になることもあります。釣行時、もっていくと役に立つものをご紹介します。(ウォータープルーフバッグに詰め込むと良いでしょう!)
・長袖、長ズボン(真夏でも!)
・バンソウコウなどのちょっとした救急用品
・雨具
・食料等(真夏の炎天下は結構、水分を必要としますので飲み物は多めに持っていくと良いでしょう!)

まだまだ、いろいろとありそうですが何か便利なものなどありましたらご意見をお聞かせ下さい。

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